鹿児島県鹿児島市で生まれました。引っ込み思案で人見知りをする子どもでした。人付き合いも人並みにしていましたが、表面的にはみんなに合わせていても、協調するのは向いていないと感じていました。それよりも一人でいることが好きで、図書館で本を読んでいることが多かったですね。小学生の頃はほとんどの本を読破したんじゃないかと思うほど入り浸っていました。

中学生になったある日、親友と一緒に遊びで魚を捕りに行きました。穴場にいくため100メートルはある川を泳いで渡っていたところ、帰りに両足がつって溺れてしまったんです。日が暮れるまで魚を捕っていたので、もうあたりは夜で真っ暗でした。町の灯がぼーっと視界に入り、「人生これで終わりだ」。そう思いました。

その直後、親友がボートで助けてくれ九死に一生を得ました。少し落ち着いてから水の中の感覚を思い返し、「やっぱり死ぬんだな、人間は」と死を意識するようになりました。

自分のなかで明確に変わったことがあった訳ではありませんが、なにかが違ってきていました。命は無限じゃない、だから今日なにをすべきなのか。自分には何かやるべきことがある、そう気が付く大きな契機でした。