しかし、3人目の子どもが4歳くらいの時、気になるようになりました。その子は生まれた時から非常に肌が弱く、強度のアトピー持ち。両腕は象皮のようにガサガサで灰色に変色していました。夏でも周りの目が気になって半袖を切られないような状況。そんな娘が幼稚園で同じ組の子から「うわ、きったなー」とか「それ伝染らんの?」と言われて傷つき、毎日泣いて帰ってくるんです。

非常に悩み、毎日家内と相談しました。引っ越しも考えましたが肌が治らなければどこに行っても同じことが起こると思い、どうすれば治るのか方法を模索するように。全国各地のお医者さんに見てもらいました。

その時たまたまある先生の著書を目にし、驚きました。内容は塩素と肌のアレルギー反応の関係について。水道水などに含まれる塩素がお風呂で一瞬で肌に吸着し、アレルギー反応を起こすので、肌が痒くなるとのことでした。思えば三女は家族の中で一番最初にお風呂に入り、寝ている間に痒くなって一晩中体を掻きむしるという生活を繰り返してしまっていました。

そこで友人にお願いし、塩素を分解する薬剤を仕込んだシャワーヘッドを作ってもらい、娘にはしばらくシャワーだけで暮らすようにさせました。するとあれだけ悩んでいた娘の肌がたった3カ月で治ったのです。

娘や妻と一緒に大喜びしたのと同時に、もしかしたら自分はすごいものを発明してしまったのではないかと思いました。娘以外にもたくさんいる、肌荒れで悩んでいる人たちの悩みを解決する商品になるのではと思ったのです。

そこで、量産体制を整え、販売をすることに。当時は思いっきりバカにされました。飲み水ならまだしも、体を洗う水を浄水してなんになるのと言われました。しかし本当に効果があるものだと徐々に認知されるようになり、どんどん売れるようになってきました。それから、浄水器や浴槽など水に関わる商品の開発を行うようになっていったのです。