人と話すのが好きだったので、営業の仕事がしたいと考えていましたが、配属してすぐ任されたのは工場での作業。しかも高卒のキャリアでは最低でも7年間は工場の中から出られないということが入社してすぐにわかりました。大学を卒業して入社したキャリア組はたった1ヵ月の研修期間中しか工場にはいないにも関わらずです。

人間としての能力ではなく、学歴のみで評価される現実を目の当たりにし、こんなことでええんか、となんとも言えない気持ちになりました。それでも、給料は一般の人に比べて多かったので、我慢して働きました。

そんな中、隣で作業をしていた40代くらいの作業員のおっちゃんが、工場用の機械に腕を挟まれて怪我をする事故が起きました。大騒ぎする工場内の光景を見つつ、「うわ、いつか俺もこうなるかもしらん」と背筋が寒くなりました。そして、これから先何十年も続く人生をずっとここで過ごすのは嫌だ、と思い、事故があったその日に退職届けを出しました。入社してたった2ヵ月後の出来事でした。